プログラミング不要のNeural Network Consoleを試す

プログラミング不要のNeural Network Consoleを試す

ディープラーニングのライブラリとしてはTensorFlowが有名ですが、SONYが公開したプログラミング不要でしかも無料のNeural Network Consoleが良さげだったので、試してみました。

ダウンロード

下記のリンク先からプログラムをダウンロードします。なお、メールアドレスの入力が必要となっています。

dl.sony.com

ダウンロードが完了したら、ファイルを解凍します。解凍したフォルダはパスに2バイト文字が含まれない場所に置く必要があります。私はCドライブ直下に置いています。

サンプルデータ準備(手書き文字判別)

以下、マニュアルに記載されている内容と同じ。

初回起動時は、ライセンスが云々という画面が出てくるので同意しておきます。
起動後、プロジェクト一覧が開くので、01_logistic_regression.sdcprojを開きます。

こちらを開いた時点で、データセットのダウンロードが開始されます。
ダウンロードが完了すると以下のような画面になります。

ご覧の通り、ネットワークが視覚的に表現されています。
サンプルプログラムそのままだと、28×28のモノクロ画像を入力とし、
シグモイド関数を活性化関数として持つ、2値判別になっています。
更に、DATASETタブをクリックすると、入力、出力ラベルの確認ができます。
本サンプルでは、4と9の手書き画像となっています。
また、左側のタブを確認するとトレーニング用、評価用のデータが存在していることが分かります。

実行&評価

右側の実行ボタンをクリックすると、学習が開始され、画面中央にグラフがリアルタイムで表示されます。
私の環境では6秒で学習完了しました。(GPUを使う設定)

学習が終わったら、別のデータで評価を行います。右側にある評価実行ボタンをクリックします。
評価が終わると、結果が表示されます。正解に対して、出力がどうであるかが確認できます。

全体の正答率を確認するには上のConfusion Matrixをクリックします。
本サンプルでは95%の正答率となりました。

所感

TensorFlowのようなライブラリに比べて、圧倒的に楽にニューラルネットワークが実行できました。
ライブラリを使うよりも更にブラックボックスな部分が増えている気もしますが、元々ディープラーニングなんて
人間にとってはブラックボックスなので個人で楽しむ分には別にいいかなという気がします。