GSLを使ったプログラムをCMakeでビルドする

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GSL(GNU Scientific Library)というのは、様々な計算が可能となるライブラリです。

多くの機能を持っていますが、個人的に良く使うのは行列の計算です。これだけでも、このライブラリをインストールする価値はあると思います。

以下、インストールからプログラムのビルドまでの手順。

インストール

sudo apt-get -yV install gsl-bin libgsl0-dbg libgsl0-dev libgsl0ldbl

以上のコマンドで、インストールは完了です。

プログラムのビルド

GSLのインストールは簡単ですが、GSLを使ったプログラムをcmakeでビルドしようとしても、そのままでは出来ません。そこで、まず、下記のリンク先から、FindGSL.cmakeファイルを作成します。

log:GSL and CMake

作成したFindGSL.cmakeファイルを、以下のディレクトリへ移動します。

/usr/share/cmake-2.8/Moduels

なお、ディレクトリへのパスは環境によって変わる場合があります。ただ、UbuntuとRaspbianは上のパスで動くことを確認しています。

テスト用プログラムとして以下のソースを、main.cppという名前で保存します。

 

参考:GSL (GNU Scientific Library) のベクトル,行列に関する機能

更に、以下をCMakeLists.txtとして保存。

 

後は、makeでビルドするだけです。

cmake .

make

これで、gslTest という実行ファイルができているはずです。

GSLだけでなく、OpenCVなど様々なライブラリを使っていると、ビルド時の引数が長くなってしまいがちですが、cmakeなどを使うことで、作業が非常に楽になります。